コラム
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妊娠糖尿病は出産後に治る?産後の75gOGTTで将来の糖尿病リスクをチェックしましょう
妊娠糖尿病は出産後に治る?産後の75gOGTT(糖負荷試験)で将来の糖尿病リスクをチェックしましょう
2010年に妊娠糖尿病の診断基準が変わり、妊娠糖尿病と診断される妊婦さんが増えています。
今では、8~9人に1人の割合と言われています。
妊娠糖尿病は、出産後に自然と治るケースもありますが、将来的な糖尿病のリスクが7~8倍に高まると報告されており、産後も注意が必要です。
つまり妊娠糖尿病は、「お母さんは将来糖尿病になりやすい体だよ」と妊娠を通じて赤ちゃんが教えてくれている状態とも言えます。
だからこそ、出産後の今、ご自身の体の状態をしっかり把握しておくことが大切です。
75gOGTT再検査に関して
産後の血糖値が正常に戻っているかを確認するため、産後1カ月半から3カ月の間に、75gOGTT(ブドウ糖負荷試験)の再検査が推奨されています。
当院では、産後の75gOGTTにも対応しています。
妊娠糖尿病の産後フォローアップ検査として行う「75gOGTT」の流れや注意点は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
赤ちゃんのお世話で大変な時期かと思いますが、ご自身の健康にも少し目を向けてみましょう。
血糖値に問題がなくても、食事を食べ過ぎないように気を付ける、間食を控える、室内でストレッチをするなど、できることから取り組むのが糖尿病予防には効果的です。
「妊娠糖尿病と診断されたけれど、産後の血糖値が心配」など、気になることがあればお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
糖尿病・内分泌・生活習慣病内科 金子千束 医師
糖尿病や内分泌疾患の診療を専門とし、患者さんの生活に寄り添った治療を心がけています。適切な治療により体調が改善し、生活の質が向上した多くの患者さんを拝見してきました。皆さんの生活がより健やかになるよう、一緒に考えていきたいと思います。
プロフィール
- 出身:茨城県(東京都育ち)
- 専門分野:糖尿病・内分泌疾患・生活習慣病
- 趣味:カフェ巡り、旅行、英語絵本多読
主な経歴
- 2009年3月 千葉大学医学部医学科 卒業
- 2009年4月〜2011年3月 関東中央病院 初期臨床研修医
- 2011年4月〜2015年3月 公立昭和病院 代謝内分泌内科 後期臨床研修医
- 2016年1月〜2019年3月 金沢赤十字病院 内科
- 2019年5月〜2025年3月 公立昭和病院 糖尿病・内分泌内科(2020年4月より医長)
- 2025年4月~ さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック和光市駅前院 糖尿病内分泌内科専門外来
専門資格
- ✓ 日本内科学会 総合内科専門医
- ✓ 日本糖尿病学会 糖尿病専門医
- ✓ 日本内分泌学会 内分泌代謝科専門医
- ✓ 日本専門医機構 内分泌代謝・糖尿病内科 領域指導医
この記事の監修者
吉良 文孝 医師
さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック和光市駅前院 理事長
主な経歴
- 平成15年:東京慈恵会医科大学 卒業
- 平成15年:東京警察病院 勤務
- 平成23年:JCHO東京新宿メディカルセンター 勤務
- 平成29年:株式会社サイキンソー CMEO 就任
- 平成30年:東長崎駅前内科クリニック 開院
- 令和3年:さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック和光市駅前院 開院
専門資格
- 日本内科学会 認定内科医
- 日本消化器病学会 消化器病専門医
- 日本消化器内視鏡学会 内視鏡専門医
- 日本肝臓学会 肝臓専門医
- 日本糖尿病学会 会員
- 日本抗加齢学会 会員