糖尿病の予防

糖尿病は、予防できる可能性の高い病気です。
特に予備群の段階で適切な対応を取ることで、発症を防ぎ、健康な生活を続けることができます。
このページでは、糖尿病予防の3つの柱について詳しくご紹介します。
糖尿病予防の基本:予備群の段階でできる予防法
糖尿病の予備群(境界型糖尿病)とは、血糖値が正常値より高いものの、糖尿病と診断されるほどではない状態を指します。
この段階で対策を取ることで、糖尿病の発症を防ぐことが可能です。
血糖値の目安を把握する
空腹時血糖値 | 70〜125mg/dl |
---|---|
HbA1c | 5.7~6.4% |
予防法のポイント
食事 | バランスの取れた食事を心がける。 |
---|---|
運動 | 定期的な運動を始める。 |
体重管理 | 適正体重を維持する。 |
この段階で行動を起こすことが、健康を守る第一歩です。
生活習慣の改善:食事、運動、ストレス管理などによる予防
生活習慣の見直しは、糖尿病予防において最も重要な要素です。
以下のポイントを意識して、日常生活に取り入れてみましょう。
食事習慣の見直し
低GI食品を選ぶ | 血糖値の急上昇を防ぐため、白米より玄米、パンより全粒粉パンを選びましょう。 |
---|---|
食事のタイミング | 朝・昼・夜、規則正しく食事を摂ることで血糖値の安定を図ります。 |
食物繊維を多く摂る | 野菜や海藻、豆類を意識して摂取することで、血糖値をコントロールしやすくなります。 |
間食の選び方 | 間食は控えめにし、どうしても食べたい場合はナッツやヨーグルトなど、血糖値が上がりにくいものを選びましょう。 |
運動習慣を取り入れる
有酸素運動 | ウォーキングやジョギング、水泳などを週に150分以上行うことでインスリン感受性を向上させます。 |
---|---|
筋力トレーニング | 筋肉量を増やすことで、血糖値を効率的に消費できる体を作ります。 |
日常の活動量を増やす | エレベーターではなく階段を使うなど、小さな習慣から始めましょう。 |
定期的な検診の重要性:早期発見のための検診や予防法
糖尿病予防の鍵は、定期的な健康診断による早期発見です。
自覚症状が現れる前に異常を把握することで、迅速な対応が可能になります。
推奨される検査
空腹時血糖値検査 | 血糖値の基本的な評価ができます。 |
---|---|
ヘモグロビンA1c検査 | 過去1~2か月間の平均血糖値を反映するため、隠れた異常を発見しやすい検査です。 |
75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT) | 境界型糖尿病の診断に役立ちます。 |
糖尿病予防には早めの対策が重要
糖尿病の予防は、予備群の段階での対策、生活習慣の改善、そして定期的な検診という3つの柱によって支えられています。
当院では、糖尿病予防に向けた個別プログラムや健康診断を実施しています。
気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。