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バセドウ病

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで全身の代謝が過度に亢進する病気です。
甲状腺の異常な働きが体に負担をかけ、さまざまな症状を引き起こします。
適切な診断と治療を行うことで症状をコントロールし、健康な生活を取り戻すことが可能です。


主な症状

バセドウ病の症状は、甲状腺ホルモンの過剰分泌によって起こります。以下のような症状が現れることがあります。

体重減少 食事量が変わらない、または増えているにもかかわらず体重が減少します。
動悸 心臓が速く鼓動し、胸の不快感や息切れを感じることがあります。
発汗過多 異常に汗をかくことが増えます。
手の震え 手や指が小刻みに震えることがあります。
眼球突出 目が飛び出たように見えることがあります(眼症状)。

これらの症状は個人差があり、すべての患者に現れるわけではありません。症状が軽度の場合、気づきにくいこともあります。


診断方法

バセドウ病の診断には、以下の検査を行います。

  • 血液検査

    甲状腺ホルモン(FT3, FT4)の値や、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値を測定します。バセドウ病では、FT3およびFT4が高値を示し、TSHが低値になります。抗TSH受容体抗体(TRAb)の測定も行い、診断の補助とします。

  • 超音波検査

    甲状腺の大きさや血流の状態を確認します。バセドウ病では甲状腺が腫大し、血流が増加していることがよく見られます。


治療法

一般的には抗甲状腺薬の内服で治療を始めることが多いです。副作用の有無や治療期間によって、他の治療を考慮することがあります。

抗甲状腺薬

甲状腺ホルモンの合成を抑制する薬を使用します。チアマゾールやプロピルチオウラシルが一般的です。

放射性ヨウ素内用療法

放射性ヨウ素を服用し、過剰に働く甲状腺組織を縮小または破壊します。体への負担が少なく、治療後の管理も比較的容易です。

手術

甲状腺の一部または全体を摘出する手術を行います。手術後は甲状腺機能低下症が起こる場合があるため、ホルモン補充療法が必要になることがあります。


治療後のフォローアップ

治療後は定期的な経過観察が必要です。以下の点に注意してフォローアップを行います。

  • ホルモン値のチェック

    血液検査を定期的に行い、甲状腺ホルモンの値や薬の副作用がないかを確認します。

  • 症状のモニタリング

    動悸や体重の変化など、再発や合併症の兆候がないか確認します。

  • 生活習慣のアドバイス

    ストレスの軽減や十分な睡眠、規則正しい生活習慣が重要です。特に、バセドウ病の治療中は禁煙が推奨されます。


当クリニックのサポート

バセドウ病の治療と管理には専門的な診療が欠かせません。当クリニックでは、患者さま一人ひとりの症状や生活環境に合わせた治療計画を提案し、治療後のフォローアップまで丁寧にサポートします。気になる症状がある場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

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